早期経営改善計画の主旨
早期経営改善計画の主旨は中小企業経営者及び個人事業者に
「自社の加工高比率(粗利率)がどうなっているか」
「自社の資金繰りの実体がどうなっているか」
を知ってもらう事です。
「計画」では短期間での見直しとなっておりますが、実際にはこの「計画」を毎期実行することにより、加工高比率(粗利率)と資金繰りについて深く理解してもらい、経営の安定に繋げてゆくことになります。
私共は、お客様が法人企業の場合、決算申告時に必ず上記の「自社の加工高比率(粗利率)」について検討しているのですが、どんなに売上高の少ない企業にあっても何度か社長に聞き返す内に自社の企業が最低でも3つ以上の事業分類から成り立っていることを知ってもらいます。前期の売上について検討を加えておりますので、その期間の事業分類ごとの売上割合も分かってきます。また、その売上高に対する、材料費、外注費の割合も何度か聞くうちに分かってくるものです。
そうすることにより、決算申告時に作成した5期間の損益計算書のうち前期に打出された加工高比率(粗利率)と社長の話された加工高比率(粗利率)が合ってくるものです。
現在、特に問題になっているのは法人企業に対する社会保険の強制加入の問題です。中小法人にとって社会保険料の負担は非常に重いものとなっております。なかには社長の役員報酬を減じての加入になっているところもあります。
同時に残業規制、人手不足等、総じて人件費の加工高に占める割合が以前は黒字企業平均で62%~63%だったものが、3%から5%増加しているような状況になってきております。従って当社では労働分配率については特に注意を払っております。
「早期経営改善計画」の要点は自社の事業分類ごとの「加工高比率(粗利率)」と「資金繰りの実体」について知ることですが「加工高比率」の次にくる人件費の重さを知ることが大切ですし、「資金繰りの実体」については、決算時に必ずチェックしなければならない短期資金の動向を示す「流動比率」「当座比率」「月商借入倍率」を検討することが大切になってきています。
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